2005年オークスとアメリカンオークスの勝ち馬シーザリオが27日、繋養先のノーザンファームで子宮周囲の動脈破裂による出血性ショックの為に死んだ。
19歳だった。
奇しくも管理された角居勝彦調教師の勇退前日、そして代表産駒の1頭サートゥルナーリアの引退 → 種牡馬入りが発表されてから1ヶ月程しか経っていない中での訃報に驚きを禁じ得ません。
サートゥルナーリア以外にもエピファネイアとリオンディーズという2頭のGI馬を産んだ偉大な母。
また、その3頭共父親が違うのがまた凄い!
特にエピファネイアは既に種牡馬として初年度から無敗の3冠牝馬デアリングタクトを輩出。
シンボリクリスエスの後継としても、今後益々繁栄して行く事でしょう。
シーザリオは本当に偉大な功績を残しました。
競走成績も華々しかった。
冒頭の通り空前絶後の日米オークス制覇。
ほぼ負けナシで秋以降のさらなる飛躍が期待されたが、繋靭帯炎を発症し長期休養を余儀なくされる。
翌年春、復帰を目指していた所で再発引退。
キャリア唯一の敗戦は桜花賞2着。
そしてこのレースだけ主戦の福永祐一騎手ではなく、地方の吉田稔騎手が手綱を取っていた。
好スタートを切るも控えて中団後方に位置。
3角〜4角ではゴチャ付いたインで全く動けなかったが、直線前が開いてからは強烈な脚を使う。
先に抜け出していたラインクラフトとデアリングハートを追い詰めるも、アタマ差2着まで。
ちなみに、この桜花賞で福永騎手は勝ち馬ラインクラフトに騎乗していた。
福永騎手に戻ったオークスでも超スローの流れで道中は囲まれて動けず、位置取りが悪いまま直線に向いたが、バラけてから矢の様な伸びで差し切り。
その強さが際立った一戦だった。
後続に4馬身差を付けたアメリカンオークス。
既に至る所で言われているが、このレース3着馬が後にオークス馬シンハライトを産むシンハリーズ。
9着に入ったのは後に皐月賞馬イスラボニータを産んだイスラコジーン。
11着シルクアンドスカーレットは、フィフスペトルがGIの勲章を手にしかけた次の瞬間、代打池添にしてやられるという悲しい物語が起きた2011年のマイルCS馬エイシンアポロンを産んだ。
そんな伝説の一戦でブッチギリの圧勝を飾り、母として今もなお競馬界を席巻する偉大な名牝
『ジャアパニィーーーズ、スゥパァスタァーーー………シザーーーーーリオッ!!!※』
※アメリカンオークス現地実況より
のご冥福をお祈りします。合掌 m(_ _)m